1. ダンパーは時計回りと反時計回りの両方の方向に機能し、それに応じてトルクを発生します。
2. ダンパー本体にはベアリングが付属しておりませんので、別途シャフトにベアリングを取り付ける必要がありますのでご注意ください。
3. TRD-70Aのシャフトを製作する際は、ダンパーからのシャフトの抜け防止のため、推奨寸法を厳守してください。
4. TRD-70Aにシャフトを挿入する際は、正規方向から無理に挿入するのではなく、ワンウェイクラッチの空転方向にシャフトを回転させて挿入することをおすすめします。この予防措置は、ワンウェイ クラッチ機構の損傷を避けるのに役立ちます。
5. TRD-70Aを使用する場合、指定された角度寸法のシャフトをダンパーのシャフト開口部に挿入することが重要です。シャフトやダンパーシャフトがぐらつくと、蓋を閉める際に適切な減速ができなくなる場合があります。ダンパーの推奨シャフト寸法は右図をご参照ください。
6. また、長溝付き部品と接続するダンパーシャフトも用意しています。うず巻バネを使用する用途に最適な長溝タイプで、機能性、互換性に優れています。
1. 速度特性
ディスクダンパーのトルクは回転数によって変化します。一般に、添付のグラフに示すように、回転速度が高くなるとトルクは増加し、回転速度が低くなるとトルクは減少します。このカタログでは特に回転数20rpm時のトルク値を掲載しています。蓋を閉める場合、蓋を閉める初期段階では回転速度が遅くなり、定格トルクよりも低いトルクが発生する場合があります。
2. 温度特性
本カタログの定格トルクで示したダンパーのトルクは周囲温度の変化に敏感です。温度が上昇するとトルクは減少し、温度が低下するとトルクは増加します。この挙動は、温度変化によるダンパー内部のシリコンオイルの粘度変化によるものと考えられます。付属のグラフは、温度特性を視覚的に表したものです。
ロータリーダンパーは、シームレスなモーション制御を実現する信頼性の高いコンポーネントであり、さまざまな業界で幅広い用途に使用されています。便座カバー、家具、家電、自動車、交通機関の内装、自動販売機などです。スムーズで制御された開閉動作を提供する機能は、これらの業界に付加価値をもたらし、ユーザー エクスペリエンスと利便性の向上を保証します。